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かつおの生態
かつおはどんな魚なの?
 
和名:
カツオ (スズキ目サバ科)
 
 
英名:
Skipjack
Skipjack tuna
Oceanic skipjack            
 
 
学名:
Katsuwonus pelamis
 
かつおの写真
かつおは腹側に数条の縞がありますが、これは死後現れるもので、生きているときは明瞭な縞はなく、餌を食べる時に興奮すると白い縞が現れます。全世界の暖流に広く分布しますが、大洋の中央部には回遊しません。日本近海へは黒潮にのって回遊し、夏には北海道にも出現しますが日本海側にはあまり進出しません。肉は血合いが多く(肉の約25%)、また南方産のかつおは脂肪が少なく、秋に三陸沖で漁獲されるかつおは脂肪がのり美味しい。脂肪の少ないものがかつお節に向きます。
 
 
■卵はどこで産むの?
 
かつおは太平洋・大西洋・インド洋などの熱帯から温帯水域に分布して、産卵は周年にわたり表面水温24℃以上の水域で行われます。卵は直径約1mmの浮性卵で、一度に10万〜200万粒の卵を産み落とし、1産卵期に1尾が何度も産卵します。産み落とされた卵のうち99.999%は死亡します。
 
 
■どのように成長するの?   ■かつおの稚魚はどんな形?
     
2〜4日後にふ化
ふ化〜1カ月 … 体長約6cm
1年 … 体長 約25cm 約0.3kg
2年 … 体長 約50cm 約2.5kg
3年 … 体長 約60cm 約4〜6kg
4年 … 体長 約70cm 約7〜8kg
5年 … 体長 約75cm 約10kg  
※成長には個体差が激しい。
カツオの生存期間は約8〜10年位
 
かつおの赤ちゃんは、眼と口と頭ばかりが大きく、とてもかつおの子どもには見えません。動き回る餌を大きな眼でとらえ、大きな口は餌を食べることに適しています。
 
 
 
■かつおはどの位の早さで泳ぐの?   ■エサは何を食べているの?
     
カツオは、よく発達した筋肉を交互に収縮させて推力を興し、尾で水を強く叩いて前進します。
最高時速50kmものスピードで水中を突進します。
 
どんな餌でも食べるという雑食性です。
日本近海のかつお … おきあみ類、かになどの十脚類、いか、たこ
熊野灘近辺 … いわし、とびうお類、いか
かつおは、イワシ等の小魚の群れを発見すると横隊をとり、いっせいに追跡を開始し、左右の両端が伸び、イワシの群れを押し包むように囲い込み、逃げ場を失ったイワシは追い詰められて海面に浮き上がってきます。この状態を「エサ床」と言い、かつおはそこでいっせいにイワシに襲いかかります。

かつおは、親魚が子どもの魚を餌にしたり、先に生まれた子どもが後から生まれた子どもを餌にするのはあたり前の世界です。
 
 
■かつおはどのような行動をしているの?
かつおは、大型魚食魚として食物連鎖の上位にありながら「なぐら(なぶら、鰹群)」と呼ばれる大きな群れをつくって、常に集団行動をとっています。
 
なぐら(なぶら、鰹群)の種類
素群れ(スナムラ)
かつおの群れだけが泳いでいる状態。
根付群れ
「瀬つき」
海から出ている岩礁や海の中の暗礁は、エサが豊富な事から魚が集まるポイントになっていて、その付近に滞泳するカツオの群れ。群れ自体は大きくはない。
鳥付群れ
かつおのエサの小魚を横取りしようと海鳥がその上を飛び回っている群れで、特に三陸沖で見られます。
鮫付群れ
鯨付群れ
かつおがジンベイ鮫を慕うように泳いでいる群れを鮫付群れ。イワシクジラなど、魚を主食とする鯨がカツオの群れを追いかけるように行動をともにしている群れを鯨付群れという。
エサ待ち群れ
イワシを追って、食餌行動に入っている群れ。
跳ね群れ
エサ待ち群れと同じく食餌行動に入っている群れですが、統制のある行動でなく、個々が勝手に飛び跳ねている群れ。
木付群れ
流木についている群れ。流木や海藻の下には小魚がたくさんいます。
 
 
■日本海沿岸にはどのように来るの?
日本の沿岸にやってくるカツオには二系統あります
 
フィリピン東方海上で黒潮に乗り、沖縄付近を通って北上してくるもの。この群れは2月末に九州南方海域、3月末に四国・紀州沖、4〜5月には伊豆・房総沖に至る。この時期に獲れるのが「初かつお」・「上りかつお」といいます。8月には金華山・三陸沖に達し、この海域で十分にエサを食べ、10月頃丸々と太ったかつおが南下をします。これが「下りかつお」と言って脂肪が乗っています。
ミクロネシア海域から小笠原海域を北上し、夏ころに北海道南部に達して索餌し、秋には再び南下し、小笠原海域で越冬します。

参考文献:和田俊『かつお-その伝統からEPA・DHAまで』 幸書房